大江健三郎の急先鋒の谷沢永一といえば国賊とか悪魔の思想というか過激なタイトルで敵をみなした作家や文化人を日本刀で一刀両断するような過激な保守右翼というか極右的な文芸評論家だったと思う。
『悪魔の思想―「進歩的文化人」という名の国賊12人』という本があるのだが大日本愛国党の赤尾敏の銀座・数寄屋橋の辻説法のように国賊は国賊ではないか?という過激な保守の理論武装という気持ちだったのだろうか?
もちろん谷沢永一の大江健三郎は悪魔の思想家で反日作家で国賊と批判する書籍は単にネトウヨとか大江健三郎を糾弾する人間以外には見向きもしないだろうし、評論に値しないという酷評も当然だろう。
俗にいう大江健三郎は売国奴!であり、ノーベル賞を返上して北朝鮮へ政治亡命でもすればいい、というネットや2chまとめの多くは谷沢永一の右翼本の焼き直しなのだろう。
とはいうものの私は低劣な谷沢永一の本はお話にならない、とは思う評価なのだが、なぜ、谷沢永一が大江健三郎や朝日新聞な進歩派を国賊と糾弾していたのか?は気になる部分がある。続きを読む