作家の松本清張は三島由紀夫も大江健三郎も評価していた稀有な人であったと思う。

 松本清張は日本共産党寄りの作家だったが三島由紀夫の方が大江健三郎より、優れた作家であるが、かといって大江健三郎は劣った作家ではない、と発言していたことがあるが、優れた視点もまた持っていたのではあるまいか?

 どちらかというと松本清張も大江健三郎の英語の翻訳のような悪文も松本清張も日本人には理解しにくい特徴を持っていて大衆性を持っていたのは三島由紀夫のほうだ、と肌で感じていたのではあるまいか?

 松本清張は大江健三郎と同じ赤旗文化人でもあったが、日本共産党の周辺で三島由紀夫の方が優れた作家といえばちょっと敬遠されてもいたのだろうか?とは思う。

 とはいうものの赤旗の革命の同志ということで大江健三郎も作家として優れた発言をしているということも認めていたのだからやはり優れた文学者でもあるのだろう。


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