三島由紀夫の自決は右翼陣営から憂国の義挙として高く、評価されて今も『憂国忌』が続いている。
大江健三郎にとっては三島由紀夫の自決は最も忌み嫌うテーマであるのだが、実は大日本愛国党の総裁の赤尾敏もまた三島の自決には否定的な見解でバカなことだ!と酷評もしてもいる。
「そんなもの問題にならんよ! 何もないじゃねえか。右翼という看板だけで。君たちは何も知らないんだよ、中身は何もありゃせんよ。三島由紀夫君が腹を 切って死んだろ? あんなことが一番偉いと思ってんだ。何も偉くないっ! 腹切って死んで国が救えるか。そうでしょう。俺が腹切って死んだら、共産党が喜 ぶだけだよ。生きて戦わなきゃいかんじゃないか。レーニンが腹切ったら、ロシアの革命は成功してないわ。あいつらはどんな苦労をしてでも、戦って、敵をつ ぶして、政権をとったんだ。その信念と執念がなくちゃ、成功しないよ。三島なんかバカだよ!」
救国のキリストか銀座のドンキホーテか
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